ハリルホジッチ前監督の記者会見で思ったこと
サッカー日本代表監督を解任されたヴァヒド・ハリルホジッチ氏が、都内で記者会見を開きました。
選手との信頼関係が薄くなったとか、総合的に判断してとか、曖昧な説明で2ヶ月前に解任されたわけですから、ハリルさんの気持ちもわからなくはない。
相手の心情を察し、ハッキリと言葉にせず、濁した感じで伝えたほうが良いと思ったものかもしれないけど、ハリルさんも何年も監督業をしているわけだから、変な気遣いは無用。
逆に具体的に言えないというのは、ハリルさん自身に問題はなく、他の要因があったのではないかと、勘ぐられることになる。
とはいえ、私個人としてはW杯出場決定後に組まれた親善試合の内容が、良くなかったように見えたので、解任させられてもしかたないと思う部分はある。
W杯用のプランがあるのかと期待していたけど、今までとあまり変わらず、単に監督の言いつけどおりに簡単に前線へボールを出すのを控えるようになったくらい。
ギリギリまで待って、見違えるほどの仕上がりを見せてくれたら良かったんだけど、本番を想定した対戦相手を迎えた3月の試合でも、パッとしなかった。
会見で、ハリルさんはW杯に向けての調整や選手選考という考えで、結果は求めていなかったということでしたが、それにしてもチームとしての完成度が低いように感じていました。
ケガでベストメンバーがそろえられないという不運もありましたけど、やっぱりグループリーグを突破するのはかなり困難な印象のほうが強い。
今年3月のマリ代表との試合後、問題点や課題を取材記者に話す選手が何人かいた。
ハリルさんがあまり外部の人に話さないようにと注意したようですが、選手たちもこのままではまずい・・・とあせりや不安を感じていたと思う。
ブラジル、マリ、ウクライナの3試合で1分2敗。ワールドカップのグループリーグも同じような結果になっちゃいそうですからね。
今となってはワールドカップでグループリーグを突破することができるほどのチームを作れたかどうかは、もう誰にもわからなくなってしまった。
自分の想像と現実にどれくらい違うがあるか、見てみたかったという思いもあるので、それが見られなくなったことがちょっと残念です。